2020年1月10日

あなたの笑顔が良いのよ

ご主人を早くに亡くし、ずっと一人で生きてきたおばあちゃん。昨年、ご主人の33回忌を行ったとのこと。子どもはいないので大きな一軒家も一人で暮らすには広すぎる。

80過ぎとは思えない若さ。肌のツヤや色がとても良く、会話も全く問題がない。最近では背中が痛いとは言いながらも、南区の奥からバスと地下鉄を乗り継ぎ大通までやって来ている。

このおばあちゃんは今回が二回目のご来店。特に占いをするわけでもなく、ずっとお喋りをしているだけ。勿論、占いをするしないに関わらず、時間でお金は頂きます。

●近所のお友達とのこと
●亡くなったご主人の33回忌のこと
●日ハムのこと
●昔の話

35分後、おばあちゃんは帰っていきました。

カバラット的には

一番驚いたのは「33回忌」でした。ってことは33年間ってことだよね?これって凄くない?ここにおばあちゃんの深い愛情を感じます。

ご主人は心筋梗塞で突然死してしまったようです。金銭的にはまったく不自由していないとのこと。どうも再婚する気にはなれなかったようで、以来、ずっと一人で生きてきたみたい。

こうしてはるばるやって来てくれてお喋りをして帰っていく。おばあちゃんが満足して帰っていく。胸の内にあったストレスやイライラが解消されて帰っていく。喋ることでスッキリすることがたくさんありますからね。これは占いではありません。しかし、とても意味のあることだと思っています。

「あなたの笑顔が良いのよ」

おばあちゃんに言われました。自分ではまったく意識していないんですけどね。どうも私は笑顔が素敵のようです(笑)この笑顔にみんな騙されるようで実際はかなりブラッキーな男であるんですけどね(笑)

「また来るからね」

おばあちゃんは笑顔で帰っていきました。

「笑顔で話を聞く」

たったこれだけのことで人は癒されるんです。たったこれだけのことで希望を与えることができるんです。もはや占いのスキルの問題ではありません。

「良い占い師は良い人間である」

これは私の持論です。良い占い師に性格悪い人はいないと思っていますので(笑)結局は占い師の人間性が問われてくるってことですね。

占いが当たったとしても、それを適切な表現で適切な部分を伝えることが出来なければ、そんな鑑定は意味がありません。ましてや人を傷つけるための占いであれば、そんなものは始めから存在しない方が良いわけでして…

占いにカウンセリングの資格は必要ありません。その修了証書が必要になるのではなく、そのスキルが必要になるんです。車の運転免許証を持っていても運転が出来ないのであれば、それは持っていないのと同じですよね。高価な身分証明書ぐらいにしかなりませんから(笑)

占い師がカウンセリングの勉強をすることは良いことでしょう。しかし、学術的な勉強より実際の鑑定の中でたったひとつだけ気を付ければ良いカウンセリングを行うことができます。

「相手のことを考える」

自分視点から相手視点に変えるんです。「占いではこうですから!」は一方的な自分視点です。

「占いではこう出ているけど、あなたはどうしたいと思っているの?」

相手の立場に立って、その気持ちを汲んであげる。鑑定結果を捻じ曲げる必要はありません。相手の立場になって一緒に問題を解決していく。その姿勢にこそ優れた占い師の姿が現れてくると思います。

きっとまた、このおばあちゃんは来てくれると思います。その時は最高の笑顔で迎えてあげたいです。