2020年3月9日

派遣会社は何もしてくれない

派遣の仕事が打ち切りになった。派遣会社からは次の仕事の斡旋もないまま、いたずらに時は流れていく。そんな折、前の勤務先から直接連絡が来たとのこと。

再開するので直接雇用したい

これはとても嬉しいですよね。前の仕事が評価されたことに加えて、さらに給料面や有休面でも条件が良くなったようです。そもそも、すでに採用が確定したってことでしょうからね。

形式上、履歴書を提出したり、面接みたいなことは行うでしょうが、そんなもんは出来レースみたいなもんでしょうからね。気が楽です。と、まぁ、ここまでは良かったんですけどね。

この相談者の方、一応報告と思ったらしく前の派遣会社にそのことを伝えてしまったらしいんです。

すると、派遣会社は激怒!勝手なことをしてもらっては困る!直接やり取りしてはいけない!面接に行ってもいけない!と言われたらしい。

まぁまぁ、派遣会社の立場的には理解できますよ。しかし、これは怒る矛先が間違っています。派遣会社が怒るべきなのは取引先の派遣先(勤務先)であって派遣者ではないのです。

派遣先の会社から直接彼女に連絡が来たのは彼女の過失ではありません。すでに派遣会社と彼女の契約は切れているんです。彼女にしてみれば、その申し出を断る理由がありません。また、強制的に辞退させるだけの権利も派遣会社にはありません。

例え、勤務先と派遣会社との間で特別な契約が結ばれていたとしても、それは彼女には全く関係ない話です。この件で彼女が派遣会社から責められる筋合いは一切ないと言うことです。

これは商道徳の問題となってきます。決してルール違反でも、ましてや法律違反でもありません。メーカーが卸問屋を飛ばして直接小売店と取引を始めた!みたいなもんでしょう(笑)

「ずっと待っていても何の仕事も紹介してくれません。派遣会社は何もしてくれませんから」

派遣会社もない袖は振れないってことでしょう。短期的な1日~2日のような仕事はあったとしても長期雇用の仕事はなかなかありません。派遣会社の立場や状況は理解できますけどね。

「とにかく今は派遣会社に対して不信感しかないんです」

この一言がすべてを物語っていると感じました。不信感。人間関係において破局していく際の根底にあるものです。具体的に何か嫌なことをされたとかではないんですよね。

信用できない
信じられない

別れのすべてはここから始まるような気がします。その失った信用を取り戻すのには長い年月が必要となります。壊れるのは一瞬ですけどね。

私自身、派遣で働いた経験もあります。派遣会社に面接に行き、その後、派遣会社の人に連れられて勤務先の会社で面接を行う。

何とも形式的なやり取り。勤務先の会社にしてみれば自分の所の従業員ではありませんからね。あくまでも派遣会社の従業員がうちに来て働くってことですから、あからさまに面接態度が悪くない限りはOKを出すでしょう。

「派遣会社は何もしてくれない」

今回の相談者の方が言われることは理解できます。派遣会社の人が私にしてくれたことと言えば

●履歴書を持って勤務先に連れていってくれた
●辞める時に書類を送ってくれた

だけでしたからね(笑)勤務先で何か問題が生じ、派遣会社に言っても言われることはいつも同じ。

「それ、〇〇(勤務先の会社名)さんでは何て言っていますか?」

とにかく、すべて勤務先の言うことに従え!ってスタンスなんですよね。だったら、あんたら要らなくない?そんなことをいつも思っていましたから(笑)

でも、それが当たり前だと私は思っています。それが派遣制度なのであると。派遣会社の考えよりも現場の会社の考えが優先されるに決まっています。嫌なら派遣会社を使わなければいい。自分で直接仕事を探せばいい。

その私の派遣時代にこんなことがありました。同じ派遣で来ていた同僚が毎日遅刻していたんです。何度注意されても遅刻をしてしまう。もはや病的なレベル。

当然ながらクビになるんですが、その時、派遣会社の社員がやって来ました。勤務先に対して頭を下げる派遣会社の社員。実は彼らも何もしていないわけでもないんです。派遣した人間の尻ぬぐいも行っているという訳です。

派遣会社で働く社員さんから話を聞きました。彼らは彼らで送り込む方の苦労があるのです。

「無断で行かなくなる人がいるんです」

当然ながら勤務先の現場では大騒ぎとなります。とにかく人をよこせ!誰もいないんだったらお前が来い!ってなるそうな。

派遣する人とされる人

どっちの苦労もあるんですよね。そんな昔のことを思い出した鑑定となりました。