2019年12月31日

2019年最後の鑑定

大晦日。若い夫婦がやってきました。数か月前、1才になる娘を病気で亡くしたそうです。悲しみに打ちひしがれる日々が続いたそうな。現在、奥さんのお腹の中には新しい命が宿っているとのこと。

「また、同じ結果になってしまうのかも…」

子育て以前に子どもの成長に不安を抱えているご夫婦でした。ご主人も今回のことで会社に異動希望を出し、春から転勤が決定しているとのこと。

環境を変えることはとても重要です。時は止まりません。例え、どんな晴天でも、どんなどしゃ降りでも歩んでいかなければなりません。

夫婦での再出発

協力し合い、二人で苦難を乗り越えようという姿がありありと伝わってきました。こういう夫婦は簡単に別れることはないでしょう。愛を超越した存在とでも言いましょうか、お互いが自分の一部になっているような気がします。

「死んだ子のことはきっぱりと忘れなさい」

お坊さんにそう言われたそうな。これは宗教上の理由でそういうアドバイスになったようです。その言葉にとても打ちのめされたと奥さんが言っていました。

私にはその宗教のことはわかりません。しかし、如何なる理由があったとしても私はそうは思いません。

どうして亡くなった子どものことを忘れないといけないのでしょうか?

まるで無かったことにでもしようと言うのでしょうか?

その子の存在はなかったことにするのでしょうか?

そんなことは絶対にあり得ません。永遠に覚えているべきです。そして、新しく生まれてきた弟や妹たちにその子の存在を教えるべきです。誕生日はお祝いをし、命日には手を合わせる。ずっとそれをし続ける。なぜならそれが家族だからです。

その子は亡くなってしまったけど家族の一員なんです。どうして忘れることができましょうか?このご夫婦がこの子の死を受け入れることができず、前に進めなくなっているのであれば問題です。

しかし、転勤願いを出して環境を替え、新しく生まれてくる命を育もうとしているんです。この夫婦にそんな後ろ向きな姿は感じません。

世の中には辛いことがたくさんあります。その現実をなかったことにした方が良い場合もあるでしょう。しかし、この場合、苦しみながらも娘と一緒に生きた日々があるんです。

その存在を愛し、感謝し、大切な人として一緒に過ごした日々は紛れもない事実なんです。その大切な事実をなかったことになんか絶対にしてはいけません。

子どもが自分よりも先に死ぬ。これは人生でも最大級の苦しみでしょう。しかし、夫婦で手を取り合ってその苦難を乗り越えようとしている。その姿に私の方が感銘を受けました。

「とても勇気をもらいました。今日は来て良かったです」

こちらこそ来てもらってありがとうございます。2019年最後の鑑定があなた達ご夫婦との出会いで良かった。そして、きちんと自分の仕事ができて良かった。

「人々に希望を与えるための占い」

それを再確認した鑑定となりました。

あの日の悲しみさえ
あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛していた
あなたとともに
胸に残り離れない
苦いレモンの匂い
雨が降りやむまでは帰れない
今でもあなたはわたしの光

光を大切に抱きながら、これからも夫婦仲良く生きてくださいね。